介護脱毛にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、介護脱毛のメリットを3つ紹介します。
アンダーヘアにからまった汚れは落としにくく、排泄物の汚れが残りやすくなっています。残った汚れには雑菌が繁殖しやすいため、炎症や感染症を引き起こすリスクが高まってしまうのです。
特に、介護が必要になった高齢者の多くには免疫力の低下が見られます。免疫力の低い状態では、炎症や感染症になりやすいので注意が必要です。
介護脱毛を行っていれば、アンダーヘアに排泄物などの汚れがからむことを防げるため、炎症や感染症の予防に効果的です。
前述したように、アンダーヘアにからまった汚れは落としにくくなっています。特にオムツを着用した生活をしていると、オムツのなかで排泄物がアンダーヘアにからんでしまい、落とすのは困難です。
からまった排泄物を落とそうとして何度もゴシゴシ拭いていると、肌に負担がかかり、傷付いてしまったり、ただれてしまったりすることもあります。アンダーヘアの量が多いと拭き取り残しも起こりやすいので、さらなる肌トラブルが起きるかもしれません。
介護脱毛を行い、毛の少ない、もしくはない状態にしておけば、肌トラブルを軽減できるだけでなく、赤みなどの肌トラブルが起こっても早期に発見できるでしょう。
介護脱毛のメリットは、介護をする側の負担軽減だけではありません。特に、介護する側・される側双方の負担となりやすい「排泄ケア」では、介護脱毛の効果をより実感できるでしょう。
アンダーヘアが少ない、もしくはない状態であれば排泄物のからまりなどがないため、介護する側は拭き取りやオムツ交換といった排泄介助がしやすくなります。
介護とはいえ、デリケートゾーンを第三者に見せるのは恥ずかしいという被介護者は多いでしょう。介護脱毛によって排泄介助の時間が短くなれば、介護をされる側の心理的負担も軽減できるはずです。
また、介護脱毛していれば雑菌の繁殖を抑えられるので、匂いも発生しにくくなります。
アンダーヘアに汗や尿が付いた状態で蒸れると、雑菌が繁殖しやすくなり、匂いが気になるようになります。特にオムツを使用していると匂いがこもりやすくなるため、より気になってしまうでしょう。匂いは介護される側だけでなく、介護する側も精神的な苦痛を感じる要因となります。
介護脱毛で匂いの発生源となるアンダーヘアを処理することは、介護される側の恥ずかしさや介護する側のストレスの軽減にもつながるのです。
次に介護脱毛のデメリットを見てみましょう。メリット・デメリット双方を理解したうえで、介護脱毛を検討してみてください。
施術方法によって程度の違いはありますが、脱毛の施術では少なからず痛みを感じることがあります。特にVIOは、ほかの部位に比べると皮膚が薄く、骨や神経に近い場所です。さらに、施術で使うレーザーは濃く太い毛に強い反応を示すので、太い毛が多いVIOは痛みを感じやすい傾向があるというわけです。
しかし、医療機関やエステサロンでは、麻酔クリームや冷却装置の使用、照射出力の調整により、痛みを抑える工夫をしているところが多くなっています。痛みに弱い方や不安がある方は、事前のカウンセリングにて相談してみるとよいでしょう。
介護脱毛の施術では、スタッフにデリケートゾーンを見せる必要があります。頭では理解しているものの、いざ実際に施術に入ると抵抗を感じる方も少なくありません。一方で、回数を重ねて慣れてくる方もいるようです。
ただ、タオルをかけてくれたり、なるべく短時間で済むように施術を早めたりと、恥ずかしさに配慮してくれる医療機関やエステサロンも多くなっています。施術を受けるところによって配慮の方法はさまざまですので、事前に確認しておきましょう。
レーザーによる介護脱毛は半永久的に脱毛効果が続くため、施術後は毛が生えてこなくなります。多少の毛が生えてくる可能性はありますが、脱毛前とまったく同じ状態にはならず、元に戻すことは不可能です。
そのため施術に入る前に、すべてを脱毛するのか、残す場合にはどのような形で毛を残しておくのか、しっかりとカウンセリングで決めることが必要になります。どのような形が良いのか悩む場合には、相談しながら決めていくとよいでしょう。
また、一気にすべてを脱毛するのではなく、まずは毛の量を減らすことから始めるのも一つの方法です。前述したとおり、毛量や毛の範囲が少なくなるだけでも介護脱毛のメリットは実感できますので、ある程度の毛を残しつつ、少しでも介護が楽になるような毛の範囲や毛量を検討していくとよいでしょう。