三大疾病・七大疾病とは

「三大疾病」または「七大疾病」という言葉を目にしても、具体的によくわからないという方も多いかもしれません。
どういったものなのか、詳しく見ていきましょう。

「三大疾病」と「七大疾病」はいずれも生活習慣病の分類

三大疾病、七大疾病は、生活習慣病の一部の疾病を指す言葉です。

三大疾病とは

生活習慣病のなかでも日本人の死因の上位を占める「がん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患」を三大疾病(三大生活習慣病)と呼びます。
三大疾病は、日本人の死因の50%を占めており、日本人の2人に1人は三大疾病で亡くなっています。

<日本人の死因で三大疾病が占める割合>

出典:厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」より、死亡総数に占める割合

七大疾病とは

三大疾病にさらに「糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎不全」の4つの病気を加えた七つの病気のことを七大疾病(七大生活習慣病)と呼びます。

七大疾病の患者数はどれくらい?

七大疾病にかかる人はどれくらいいるのか、想像しづらいという方も多いかもしれません。
厚生労働省の統計では、七大疾病(七大生活習慣病)の患者数が、日本の全人口の約14.5%にあたる1,849万人にのぼることがわかっています。

出典:厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」総患者数(傷病別推計)

七大疾病で入院する人はどれくらい?

入院患者のうち、約29.8%は七大疾病による入院患者です。

出典:厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」より、入院患者数総数から試算

入院の平均日数

七大疾病のうち、脳血管疾患などでは入院が長期におよぶことがあります。
疾患名 入院平均日数(日)
脳血管疾患 78.2
慢性腎臓病 47.9
高血圧性疾患 33.7
糖尿病 33.3
肝疾患 22.9

出典:厚生労働省「平成29年(2017)患者調査の概況」より、平成29年9月1日~30日に退院した者を対象。

七大疾病などの生活習慣病に適切に備えよう

三大疾病・七大疾病をはじめとする生活習慣病は、生活習慣の改善により予防できる可能性が高いものです。
とはいえ、長年の生活習慣を変えることはそう簡単ではない、と感じる方も多いと思います。
万が一生活習慣病になったときの備えとして、不安な方は生活習慣病保険への加入も早めに検討してみましょう。

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