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要介護認定における「要支援2」とは、どのような状態でしょうか。また、要支援2で受けられる介護サービスの内容や、介護サービスの利用にかかる費用について知りたい方もいらっしゃるでしょう。
要支援2は、食事や排泄などの動作は1人でも可能ですが、歩行や家事などでの支援が必要とみられる状態です。利用できる介護サービスはおもに6種類あり、利用にあたっての月額限度額10万5,310円のうち、1~3割が自己負担額となります。
この記事では、要支援2の状態や要支援1・要介護1との違い、受けられる介護サービスや、サービス利用での自己負担額・費用例などを解説します。
要支援2とはどのような状態?
 
  | ランク | 要介護認定等基準時間 | 
| 要支援1 | 25分以上32分未満またはこれに相当すると認められる状態 | 
| 要支援2 要介護1 | 32分以上50分未満またはこれに相当すると認められる状態 | 
| 要介護2 | 50分以上70分未満またはこれに相当すると認められる状態 | 
| 要介護3 | 70分以上90分未満またはこれに相当すると認められる状態 | 
| 要介護4 | 90分以上110分未満またはこれに相当すると認められる状態 | 
| 要介護5 | 110分以上またはこれに相当すると認められる状態 | 
| ランク | 居宅サービスの1カ月当たりの利用限度額 (※自己負担額は以下の1~3割) | 
| 要支援1 | 5万320円 | 
| 要支援2 | 10万5,310円 | 
 
  | 要介護2の自己負担割合 | 自己負担額 | 
| 1割 | 1万531円 | 
| 2割 | 2万1,062円 | 
| 3割 | 3万1,593円 | 
 
  | 介護サービス内容 | 1カ月当たりの利用回数 | 利用額 | 
| 介護予防訪問介護 | 4回 | 1万8,000円 | 
| 介護予防訪問リハビリテーション | 4回 | 1万2,800円 | 
| 介護予防居宅療養管理指導 | 2回 | 7,300円 | 
| 介護予防通所リハビリテーション | 1カ月につき | 4万6,610円 | 
| 介護予防福祉用具貸与 | 1カ月につき | 7,260円 | 
| サービス利用額合計 | 9万1,970円 | |
| サービス利用額の自己負担額(1割の場合) | 9,197円 | |
| 介護度 | 利用できる介護サービスの目安 | 
| 要支援2 | 全体で週3~4回のサービス利用 l    週2回の訪問型サービス(ヘルパーなど) l    通所型サービス(デイサービス、デイケアなど) l    月2回の施設への短期入所(ショートステイ) l    福祉用具貸与(歩行補助つえや手すりなど) | 
| 介護サービス内容 | 1カ月当たりの利用額 | 
| 介護予防特定施設入居者生活介護 | 10万8,450円 | 
| サービス利用額の自己負担額(1割の場合) | 1万845円 | 
要支援2の方は、日常生活での能力はある程度維持できており、1人で暮らすことも可能です。しかし一方で、歩行や立ち上がりといった機能面の不安などから、部分的な介助が必要な状態にあります。
ご本人の状態を把握しつつ、介護予防をしながら安全な生活が続けられるよう、介護サービスを上手に活用してみましょう。

公開日:2024年3月29日