要支援2の状態
つまり、要支援2とは、要介護認定で要介護度が軽いほうから2番目の段階を指します。
歩行や入浴、排泄、食事などの動作は介助の必要なく行えますが、起き上がりや立ち上がり、片足立ちといった動作や、日常的な意思決定、買い物や掃除といった家事などの日常生活能力に低下がみられる状態です。
認定基準に見る要支援1との違い
このように状態は似ている要支援1と要支援2ですが、介護にかかる時間によって要介護認定に差が出ています。
要介護認定は、5分野(直接生活介助、間接生活介助、問題行動関連行為、機能訓練関連行為、医療関連行為)での介護にかかる時間が、1日当たりどの程度になるかで判定されます。各ランクの要介護認定等基準時間は以下のとおりです。
ランク |
要介護認定等基準時間 |
要支援1 |
25分以上32分未満またはこれに相当すると認められる状態 |
要支援2 要介護1 |
32分以上50分未満またはこれに相当すると認められる状態 |
要介護2 |
50分以上70分未満またはこれに相当すると認められる状態 |
要介護3 |
70分以上90分未満またはこれに相当すると認められる状態 |
要介護4 |
90分以上110分未満またはこれに相当すると認められる状態 |
要介護5 |
110分以上またはこれに相当すると認められる状態 |
ランク |
居宅サービスの1カ月当たりの利用限度額 (※自己負担額は以下の1~3割) |
要支援1 |
5万320円 |
要支援2 |
10万5,310円 |
要介護1との違い
そのうえで要介護認定に差が生まれるのは、「要支援」「要介護」の状態の差にあります。
要支援は日常的な動作は1人ででき、一部の動作に支援が必要な状態ですが、要介護は日常生活全般で介護が必要になるほか、認知機能の衰えもみられる状態を指します。
つまり、1日当たりの介護量に差はなくても、ご本人の状態が大きく変化するのが要支援2と要介護1の違いです。