おもな特徴・症状
アルツハイマー型認知症には、根本的な治療法はまだありませんが、薬などで進行を遅らせることは可能です。
また認知症の前段階には、MCI(軽度認知障害)と呼ばれる症状があります。MCIの段階で早期発見して治療をスタートすれば、発症リスクを低減できるとされています。
その他認知症との違い
アルツハイマー型認知症とその他の認知症との違いは、下表のとおりです。
病名 | アルツハイマー型認知症との違い |
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脳血管性認知症 | 脳出血や脳梗塞などにより脳の神経細胞が損傷し発症する 階段状に進行し、物忘れの自覚があることが多い |
レビー小体型認知症 | おもな症状は幻視・パーキンソン症状・睡眠時の異常行動など 症状の日内変動がある |
前頭側頭型認知症 | おもな症状は人格変化や社会機能の障害、常同行為、脱抑制など 進行が速いといわれている |
もの忘れとの違い
一方のアルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞の変性などが原因で、記憶障害が引き起こされます。出来事自体を忘れ、ヒントがあっても思い出せない点が、もの忘れと異なります。時間の経過とともに症状が進行し、日常生活にも支障をきたすようになるため注意が必要です。