なお、令和3 年度(2021年度)以降は、原則としてオレンジリングではなく認知症サポーターカードを配布しており、オレンジリングは一部自治体での購入が可能となっています。
「認知症サポーター」とは?
また、特別なスキルや資格は不要で、養成講座を受けるだけで誰でも認知症サポーターになれます。ただし、認知症に関することに興味があること、積極的に関わろうとする意識は必須といえるでしょう。
認知症サポーターになるにはどうしたらいい?
養成講座の受講の際にも必要なスキルはなく、受講後のテストもありません。養成講座は約90分で実施され、キャラバン・メイトと呼ばれる認知症ケアのエキスパートによる講義とともに、専用のテキストで認知症について学びます。
養成講座修了後に認知症サポーターの証であるサポーターカード(オレンジリング)を受け取れます。
認知症サポーターに期待される5つの役割
認知症について正しく理解し、偏見を持たないこと
まず、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かく見守ることがスタートです。
また、自分自身がしっかりと認知症を理解していると、万が一自分が認知症になった際にも、何も知らないよりもずっと受け入れやすくなります。
認知症の人や家族に対して温かい目で見守ること
また、認知症の方が外出先などで困っているときには、そっと手助けしてあげるだけでも、辛い気持ちがやわらぐこともあるでしょう。
近隣の認知症の人や家族に対し、自分なりにできる簡単なことから実践すること
例えば、近所を散歩しているところを見かけたらさりげなく様子を見守ったり、危ないと感じる状況があったら一緒に歩いたりするなどです。一人ひとりが小さなことを積み重ねて実践していくだけでも、認知症の方にとっては大きな支えになります。
地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくること
地域包括支援センターの場所や介護家族会の存在を教えられるなど、必要なサービスへとつなげることも認知症支援の一環です。必要なサービスへつなげることを何度も実践していくだけで、地域のネットワークの輪も広がり助け合いの輪は自然に広がっていきます。他力が必要になったら、専門機関につなげましょう。
まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍すること
「認知症の方を支援します」という意思表示になるオレンジリングを身に着け、人の集まる地域活動などに行けば、認知症サポーターを知ってもらうきっかけになりえます。サポーターの輪を広げ、地域全体で認知症の方を支える社会をつくっていきましょう。