一口に脳トレといっても、その種類は豊富です。なかには、周囲の人とコミュニケーションを取りながら行なう脳トレもあります。脳トレを行なうことを習慣にすれば、ストレスの軽減や気持ちのリフレッシュにつながるでしょう。
認知機能の衰えに不安を感じている方は、日常生活に脳トレを取り入れてはいかがでしょうか。
【脳トレを始める前に】おもな認知機能5つを確認しておこう
ここでは、おもな認知機能を5つ紹介します。自身が抱えている認知機能への悩みと照らし合わせながら、確認してみてください。
記憶力
記憶には「記銘」「保持」「想起」の3つのステップがあります。具体的には、記憶を取り込み(記銘)、その記憶を長時間にわたって残し(保持)、必要に応じて思い出す(想起)という流れです。
年齢とともに少し衰える程度であれば単なる物忘れといえますが、認知症が進行すると生活面に影響をおよぼします。
判断力
判断力が衰えると、日時や状況を認識する「見当識」、物事に集中する「注意力」、物の形や状態を把握する「空間認識」などに影響をおよぼします。例えば、自宅にもかかわらずトイレの場所がわからなくなったり、季節に適した服装が選べなくなったりすることになりかねません。
言語能力
言語能力が低下すると、書いてある文字や文章、相手が話している内容を理解することに時間を要します。症状が進行するにつれて、文字が書けない、話を理解できないなど「失語」の状態になるケースもあるため、注意が必要です。
なお、言語訓練を実施することで、失語を回避できる可能性を高められます。
遂行力
遂行力が低下するにつれて、何かに取り組もうとする際に順序立てて行なうことが難しくなります。具体的には、これまで普通にこなせていた料理の手順がわからなくなったり、自発的な行動が取れなくなったりといった症状が現れます。
計算力
計算力が衰えると、小学生が解ける簡単な計算が難しくなります。ショッピングで会計をする際には、提示された金額に対していくら支払えばよいのかがわからなくなり、1万円札を使う機会が増えることもあるでしょう。