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近年、仕事や家事との両立だけでなく、親や親族の介護や育児を同時に担う「ダブルケアラー」が増加傾向にあると考えられ、社会問題化しつつあります。ダブルケアでなくとも在宅介護の負担は大きく、1日のほとんどが介護で終わってしまうと感じている介護者も一定数います。これから在宅介護を始める方のなかには「自分にできるだろうか」「生活はどう変わるのだろう」といった不安を感じている方もいるでしょう。
在宅介護の1日の流れは、要介護者の要介護度や家族の働き方、利用する介護サービスによってさまざまです。しかし、あらかじめいくつかのケースを知っておくことで、具体的なイメージを持てるようになり、今後の対策が立てやすくなります。
この記事では、要介護度別に在宅介護の1日のスケジュール例を紹介するとともに、在宅介護の負担を軽減する方法について解説します。無理なく続けられる環境づくりに向けて、ぜひ参考にしてください。


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時間帯 |
介護者の行動 |
要介護者の行動 ・利用サービス |
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朝(6:00〜9:00) |
朝食の準備、朝食 要介護者の服薬 デイサービスへの送り出し |
起床 朝食、服薬 身支度 デイサービスへ出発 |
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日中(9:00〜17:00) |
仕事 デイサービスもしくはネットカメラでの見守り |
デイサービスで入浴・昼食・体操・レクリエーションなど |
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夕方(17:00〜19:00) |
買い物・帰宅 要介護者の出迎え、様子の聞き取り 夕食準備・食事、要介護者の服薬 明日の準備 |
デイサービスから帰宅 夕食 |
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夜(19:00〜) |
自身・家族の食事 家事 |
口腔ケア 就寝準備 就寝 |
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時間帯 |
介護者の行動 |
要介護者の行動 ・利用サービス |
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朝(6:00〜9:00) |
自身・家族の朝食準備、朝食 要介護者の口腔ケアやリハビリパンツ着用・トイレの誘導・出勤など |
起床 朝食 身支度 デイサービスへ出発 |
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日中(9:00〜17:00) |
仕事 デイサービスもしくはネットカメラでの見守り |
デイサービスで入浴・機能訓練・レクリエーションなど |
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夕方(17:00〜19:00) |
買い物・帰宅 夕食の準備・介助 口腔ケアやトイレなどの介助 |
デイサービスから帰宅 夕食 口腔ケア |
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夜(19:00〜22:00) |
自身・家族の食事 家事 就寝 |
就寝準備 就寝 |
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夜間(22:00〜) |
トイレの誘導・介助など |
必要時介助 |
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時間帯 |
介護者の行動 |
要介護者の行動 ・利用サービス |
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朝(6:00〜9:00) |
自身の準備 要介護者の起床介助・バイタルチェック、服薬など |
起床 体調確認 服薬 |
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午前中(9:00〜12:00) |
体位交換・清拭などの合間に家事 訪問看護、または訪問介護の受け入れなど |
訪問看護、または訪問介護(該当日) |
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午後(12:00〜18:00) |
要介護者の服薬、昼寝の見守り、おむつ・体位交換や会話など 自身の昼食や買い物・休憩など |
訪問リハビリ(該当日) 服薬 休息 |
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夕方(18:00〜19:00) |
要介護者の服薬 自身・家族の夕食準備など |
服薬 |
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夜(19:00〜22:00) |
自身・家族の夕食 要介護者の口腔ケア、就寝準備など |
口腔ケア 就寝準備 就寝 |
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夜間(22:00〜) |
数時間おきの体位交換など |
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在宅介護は、仕事や家事と並行して行う必要があり、心身ともに負担が大きいという現実があります。要介護者や家庭の状況によって望まれる介護は大きく異なるため、自分の家庭に合った介護体制の確立が大切です。
在宅介護に限界を感じてしまう背景には、長時間の介護による休養不足や体の不調、終わりの見えない不安など、さまざまな要因が挙げられます。
在宅介護を無理なく続けるには、一人で完璧にこなすのではなく、介護サービスや自治体の支援を活用し、家族や職場の協力も得るなど、負担をいかに分散させるかといった工夫が欠かせません。小さなことでも相談できる環境を早期のうちに整え、できる限り無理の少ない介護を目指しましょう。

公開日:2026年1月15日