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高齢者のなかには、病気などの理由により食事に配慮が必要な方もいます。そのような場合は介護食を提供することになりますが、提供の経験がない方にとっては、何の食材をどのように提供すれば良いのかわからないこともあるでしょう。
介護食を提供する際は、介護される方の状態に合ったものを提供する必要があります。そのためにも、介護食への理解を深めることが大切です。
この記事では、介護食の基本知識や、作る際のポイント、食材の選び方などを紹介します。
区分 |
かむ力の目安 |
飲み込む力の目安 |
容易にかめる |
硬いものや大きいものはやや食べづらい |
普通に飲み込める |
歯茎でつぶせる |
硬いものや大きいものは食べづらい |
ものによっては飲み込みづらいことがある |
舌でつぶせる |
細かくてやわらかければ食べられる |
水やお茶が飲み込みづらいことがある |
かまなくて良い |
固形物は小さくても食べづらい |
水やお茶が飲み込みづらい |
識別マーク |
対象者 |
内容 |
青マーク |
かむことや飲み込むことに問題はないが、健康維持上栄養補給を必要とする方向け |
|
黄マーク |
かむことに問題がある方向け |
5:容易にかめる食品 4:歯茎でつぶせる食品 3:舌でつぶせる食品 2:かまなくて良い食品 |
赤マーク |
飲み込むことに問題がある方向け |
2:少し咀嚼して飲み込める性状のもの 1:口のなかで少しつぶして飲み込める性状のもの 0:そのまま飲み込める性状のもの |
介護における食事は、単なる栄養補給にとどまらず、心と体の健康を支える大切な要素です。
高齢者の咀嚼・嚥下機能の低下に応じた介護食の提供は、誤嚥や窒息のリスクを防ぎ、安全で楽しい食事時間を実現するために欠かせません。
市販の介護食や宅配サービス、公的支援制度などを上手に活用することで、介護者の負担を減らしながら、高齢者本人にとっても満足度の高い食生活を送れるようになります。
健康の維持と食べることの楽しみを守るために、介護食に関する知識を深め、適切な選択と工夫を心がけましょう。
公開日:2025年9月10日