詳しい資料はこちら
親や身近な人の年齢が上がるにつれて、「今は元気にしているけれど、そろそろ介護に備えたほうが良いかもしれない」と考えることもあるでしょう。
今は元気に過ごしていても、何かのきっかけである日突然介護が必要になる可能性は十分にあります。介護が必要となる平均的な年齢が何歳くらいなのかを把握しておけば、いざというときに備えやすく安心です。
この記事では介護が必要となる平均年齢やきっかけ、期間について解説します。また、介護予防のためにできることや介護が始まる前に行なっておきたいことも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
介護が必要となる平均年齢は?
表1-2-2-6 要介護等認定の状況
単位:千人、( )内は% |
|||
65~74歳 |
75歳以上 |
||
要支援 |
要介護 |
要支援 |
要介護 |
241 (1.4) |
517 (3.0) |
1,638 (8.9) |
4,293 (23.4) |
資料:厚生労働省「介護保険事業状況報告(年報)」(令和2年度)より算出 |
|||
(注1)経過的要介護の者を除く。 |
|||
(注2)( )内は、65~74歳、75歳以上それぞれの被保険者に占める割合 |
要支援1 |
立ち上がり・歩行といった動作に支えが必要です。また、掃除などの日常生活の一部に、見守りや手助けを要します。 |
要支援2 |
立ち上がり・歩行などが少し不安定です。食事・排せつなどはほとんど自分で行えますが、助けが必要なときもあります。 |
要介護1 |
食事や排せつにときどき助けが必要な状態で、もの忘れなどの理解の低下が見られることがあります。立ち上がり・歩行は安定していません。 |
要介護2 |
食事や排せつにしばしば助けが必要です。混乱やもの忘れなどの理解の低下が見られます。立ち上がり・歩行時には支えが必要です。 |
要介護3 |
食事や排せつに一部助けを要し、入浴や更衣には介助が必要です。一人では立ち上がりや歩行ができないことがあり、全般的な理解の低下が見られます。 |
要介護4 |
排せつ・入浴・更衣に介助が必要で、全体的な理解の低下があります。立ち上がり・歩行は不安定で、一人で行なうことができません。 |
要介護5 |
食事や排せつなどの生活行動が著しく低下しています。立ち上がり・歩行や意思伝達が難しい状態です。 |
配偶者 |
子 |
事業者 |
別居の家族等 |
子の配偶者 |
その他の親族 |
父母 |
不詳 |
その他 |
22.9% |
16.2% |
15.7% |
11.8% |
5.4% |
1.2% |
0.1% |
26.0% |
0.6% |
|
男性 |
女性 |
不詳 |
同居 |
31.1% |
68.9% |
0.0% |
別居 |
26.0% |
71.1% |
3.0% |
|
40歳未満 |
40代 |
50代 |
60代 |
70代 |
80歳以上 |
男性 |
1.3% |
6.0% |
17.6% |
26.9% |
22.8% |
25.3% |
女性 |
1.6% |
5.0% |
17.0% |
30.1% |
31.1% |
15.3% |
介護が必要になる親の平均年齢は75歳で、介護が必要となるおもなきっかけは、認知症・脳血管疾患(脳卒中)・骨折や転倒となっています。
要介護状態になることを予防するには、生活習慣・運動習慣の見直しや趣味の活動、他者との交流が効果的です。
介護に関する情報収集や協力してもらえる人のリストアップをあらかじめ行ない、身近な人の介護に備えましょう。
公開日:2023年11月28日