アミロイドPET検査
アミロイドPET検査は、アミロイドβと結合する性質を持つ「アミロイドPETイメージング剤」を静脈より投与し、蓄積の程度を脳画像によって診断するものです。他の病気でも認知症と同程度のアミロイドβ沈着が見られるため、他の検査なども含めて判断する必要があります。
薬剤からは少量の放射線を受けますが、将来的な放射線障害の影響は心配ないとされています。ただし、妊娠している方は検査を受けられません。
FDG-PET検査
この検査では、放射性物質が取り込まれている「FDG」という薬剤を静脈へ注射します。FDGはブドウ糖に似た性質を持っているため、脳画像により代謝を計測してアルツハイマー型認知症特有の変化の有無を調べることが可能です。
その他の認知症検査
検査の種類 |
特徴 |
神経心理学検査 |
時間・場所などを正しく認識しているか、質問により認知機能を確認するテスト。 |
脳画像検査 |
脳の萎縮や出血の有無を調べるMRI検査・CT検査、脳の血流を調べる脳血流SPECT検査などがある |
血液検査 |
認知症の発症リスクを測定するAPOE遺伝子型検査、血液中にある特定のタンパク質を調べるMCIスクリーニング検査などがある |
認知症のPET検査にかかる費用の目安
アミロイドPET検査は保険適用外であるため、費用は全額自己負担をしなければなりません。FDG-PET検査に関しても、すべての悪性腫瘍の病期診断や再発・転移診断に対しては保険適用されますが、認知症の診断では保険適用外です。