![](/activity/ninchisho/column2/27/ntcn9h0000005h0i-img/pixta_107695700_M.jpg)
認知症への正しい理解を深める
認知症は、誰もがかかりうる病気です。厚生労働省によると、2012年時点で高齢者(65歳以上)の約7人に1人が認知症※といわれています。高齢者が増え続けていることを考慮すると、今後も認知症の方も増加していくと考えられています。
本人の行動や気持ちに寄り添う
周囲が認知症を疑うようになる前から症状に気付き、不安を感じて一番苦しんでいるのは本人かもしれません。周囲の発言や行動に敏感になり、傷つきやすくなったり、混乱しやすくなったりしている可能性もあります。
仮にご本人が約束を忘れたりミスしたりしても、むやみに行動を責めたり注意したりせず、共感して理解しようとするスタンスが大切です。そのうえで、本人の行動をさりげなく観察して、加齢によるもの忘れなのか、認知症が疑わしいのかチェックしてみることをおすすめします。
強引な行動はしない
早期受診が認知症の進行を緩やかにする可能性があるのも事実です。しかし、本人の意思に反して病院に連れていけば、周囲の方との信頼関係が崩れてしまう原因となります。本人の心が深く傷つく可能性もあるでしょう。
大切なのは、本人の自尊心を傷つけないことです。仮に家族や医療機関に対する不信感が高まれば、先々の治療や支援が難しくなることも考えられます。強引な行動はせず、否定せず、怒らない姿勢が重要です。
一人で抱え込まずに協力者を見つける
認知症が疑われる本人を大切にすることはもちろんですが、周囲の方々も自分自身の気持ちや時間を大切にすることを忘れてはいけません。
ほかの家族や親族、友人や近所の方など、信頼できる方に相談したり、かかりつけ先の医師や看護師、ケアマネジャーなど協力者を早めに見つけたりすることをおすすめします。