ここでは、症状が発生する状況や原因を具体的に解説します。
周辺症状は中核症状に付随して発生するもの
中核症状は認知症のほとんどの人に見られるのに対し、周辺症状はすべての症例に出るわけではありません。また、生活環境や性格、心理状態なども影響しているため、症状があらわれた際の程度やあらわれ方の個人差は大きい傾向にあります。
周辺症状が出現する原因
例えば、記憶障害によって物を置いた場所がわからなくなり、そこにあるはずの物がなくなっているとしましょう。それが中核症状によるものだと周囲の人に理解されず、否定や無視、疑いといった反応を示されることで本人は不安を感じ、精神状態がより不安定になります。結果、「ものを盗られた」「だれかがやった」というような発言に至るのです。
前述したこと以外にも、中核症状が原因でできなくなることは多数あるでしょう。このような状況でも、周囲が適切に対応したり、環境を整えたりすることで症状が改善するケースがあります。そのため、周囲の人にも認知症に対する理解を深めてもらうことが大切です。
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