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認知症に不安を覚える方のなかには「認知症は段階ごとにどのような症状が出る?」「種類によってどのような特徴があるのだろう?」といった、疑問を持つ方もいるでしょう。
認知症は、認知症の種類や周辺環境、個人によって進行スピードや症状が異なるため、今から対策を講じておくことや、発症したら早めに対処することが重要です。
この記事では、認知症の段階別による症状や、認知症の種類などについて解説します。併せて、認知症に備えるための4つの対策も見ていきましょう。
認知症の段階別による症状は?
判断力の低下 |
● 日常作業をこなすのに時間がかかる ● 頻繁に物をなくす ● 周囲の会話のスピードについていけなくなる |
物忘れ |
● 料理の味付けが変わる ● 同じことを何回も聞き直す、同じ話を何度も繰り返す ● 同じ物を何度も購入する |
精神的な落ち込みや混乱 |
● 人付き合いを避け始める ● 突然怒り出す ● 活力がなくなる |
作業能力や集中力の低下 |
● 計算ミスが増える ● ドラマや本などの話の流れを追えなくなる ● 料理や車の運転など、以前はできていたことが難しくなる |
認知機能障害 |
● 初期は記憶力よりも、識別力や注意力の低下が目立つ ● 調子の良いときや悪いときがあり症状の激しい変動がみられる ● 進行後は、見当識障害や記憶力の低下が目立つようになる |
視覚認知障害 |
● 幻視・妄想など、実際にはその場にないものが見える |
鬱状態 |
● 焦燥感や強い不安感が生じる ● 集中力・決断力・意欲の低下を感じる ● 頭が動かなくなる考えるスピードが落ちる |
パーキンソン症状 |
● 体が震える ● 小刻みに歩く ● 筋肉が緊張し動きが硬くなる |
レム期睡眠行動異常症 |
● 睡眠中に大声で叫ぶ、歩き回る、手足をばたつかせるなど |
自律神経症状 |
● 起立性低血圧が生じる ● 便秘症状が見られる |
同じ行動の繰り返し |
● 同じ行動やパターンを繰り返す |
自発的な発言の低下 |
● 相手の言葉をオウム返しする ● 言葉が出にくくなる ● 同じ言葉を言い続ける |
感情の鈍化 |
● 他人に共感できない ● 感情移入が難しくなる |
社会性の欠如 |
● 会話の途中で立ち上がる ● 礼節を欠く ● 身だしなみを気にしなくなる ● 万引きを起こす |
抑制力の低下 |
● 暴力を振るう ● 暴言を発する |
周辺症状(BPSD) |
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精神症状 |
行動症状 |
抑うつ 不安 幻覚 妄想 無気力 |
多動 不潔行為 暴言・暴力 徘徊 暴食 |
認知症は早期発見と適切な処置により、進行を遅らせたり症状を軽減できたりする可能性があります。認知症の発症に早く気付くには、認知症の段階別の症状や、認知症の種類・特徴などを知っておくことが重要になるでしょう。
公開日:2023年6月30日