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認知症になると、性格の変化や徘徊などの症状がみられる場合があります。認知症の方を介護する際に、このような精神面や行動面に現れる症状に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。これらの症状は本人の生活の質を低下させ、介護者にも大きなストレスを与える可能性があります。
精神面・行動面に現れる症状は「BPSD(周辺症状または行動・心理症状)」と呼ばれ、症状を抑えるためには周囲の適切な対応やケアが重要です。ケアをする側の声かけや態度で症状が悪化したり改善したりするため、BPSDを正しく理解し状況に合った行動を心がけましょう。
この記事では、BPSDの概要や症状、治療法、適切な対応のポイントなどを解説します。
方法 |
特徴 |
回想法 |
昔の思い出話や写真で脳に刺激を与える |
音楽療法 |
音楽鑑賞や楽器の演奏で、脳に刺激を与えたり心を安定させたりする |
運動療法 |
体を動かして、脳の活性化や筋力の維持につなげる |
芸術療法 |
絵画や粘土細工を通して、脳の活性化・感情の解放を促す |
リアリティオリエンテーション |
現在の状況を会話に取り入れたり、グループで名前や場所を確認したりして、現実認識を深める |
BPSDとは、認知症による脳機能の障害が直接引き起こす中核症状と精神状態などが重なり、二次的に発症する精神面・行動面の症状を指します。不安や抑うつ、徘徊、妄想などさまざまな症状がみられ、本人だけでなく介護する家族への負担も大きくなります。
少しでもBPSDの症状を抑えて本人や家族の負担を軽減するためには、BPSDに対する周囲の理解と対応がポイントになります。
適切な対応を意識し、認知症の方がなるべくストレスなく安心して生活できるような環境づくりを心がけましょう。
公開日:2024年12月20日