介護時にできる対策や注意点
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みなさんのなかには、親や親族など身近な人が怒りっぽい性格になり、困っている方もいるのではないでしょうか。もしかしたら、それは認知症の初期症状かもしれません。
また、怒りっぽい性格になる以外にも、認知症にはどのような初期症状があるのか把握しておきたい方もいるかもしれません。
認知症の初期症状の一つとして、今までは穏やかだったにも関わらず、ささいなことで怒ったり怒鳴ったりする「易怒性・被刺激性の亢進」という症状があります。
怒りっぽくなる原因としては、感情抑制能力の低下によって感情のコントロールが困難になることや、理解力・判断力の低下などによって不安やイライラが募ることなど、その原因は一つだけではありません。
この記事では、認知症の初期症状における「怒りっぽい」の原因や対策方法、その他の初期症状などについて解説していきます。
認知症の初期症状には、記憶障害や判断力低下などがありますが、「怒りっぽい(易怒性・被刺激性の亢進)」も代表的な症状の一つです。認知症を発症すると、怒りっぽい性格になる原因としては、おもに以下のようなものが挙げられます。
・感情のコントロールが困難になるから
・気持ちや不調をうまく伝えられないから
・状況判断ができずイラつきやすくなるから
・自尊心が傷付けられるから
・対人関係の悪化によって孤立しやすくなるから
・周囲の否定的な言動によってストレスを受けるから
・抗認知症薬の副作用によって怒りっぽくなる場合があるから
もし、身近な人のなかで「最近怒りっぽくなった」と感じた方がいる場合、それは認知症の初期症状が起きている可能性があるでしょう。
認知症で怒りっぽくなった方に対しては、怒りの感情を否定せずに共感して寄り添うことが大切です。暴言・暴力が始まった場合は、落ち着くまで距離をとるようにしましょう。
その他、無理に怒りの理由を聞き出さないようにしたり、怒りの原因を一緒に考えたりすることも対策方法の一つです。家族など身近な人に認知症の初期症状が見られた場合は、専門医に相談したうえで、周囲の方がしっかりとサポートしましょう。
公開日:2023年6月30日