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「要介護5」といっても、どのような状態を示すのかわからない方も多いのではないでしょうか。また、要介護5ではどのような介護サービスが受けられるのか、知りたい方もいるかもしれません。
要介護5は基本的に寝たきりの状態であり、日常生活すべてにおいて介護が必要です。そのため、利用できる公的介護保険のサービスも多くあります。
本記事では、要介護度の概要やおもな原因、要介護4との違い、利用できる介護サービス、助成制度について詳しく解説します。
「要介護5」とはどういう状態?
分類 |
要介護認定等基準時間の範囲 |
要支援 |
25分以上32分未満、またはこれに相当する状態 |
要介護1 |
32分以上50分未満、またはこれに相当する状態 |
要介護2 |
50分以上70分未満、またはこれに相当する状態 |
要介護3 |
70分以上90分未満、またはこれに相当する状態 |
要介護4 |
90分以上110分未満、またはこれに相当する状態 |
要介護5 |
110分以上、またはこれに相当する状態 |
自宅で受けられる介護サービス |
・訪問介護 ・訪問入浴介護 ・訪問看護 ・訪問リハビリテーション ・夜間対応型訪問介護 ・定期巡回・随時対応型訪問介護看護 |
日帰りで施設に通うことで受けられる介護サービス |
・通所介護(デイサービス) ・通所リハビリテーション(デイケア) ・地域密着型通所介護 ・療養通所介護 ・認知症対応型通所介護 |
短期間の宿泊で受けられる介護サービス |
・短期入所生活介護(ショートステイ) ・短期入所療養介護 |
訪問・通い・宿泊を組み合わせた介護サービス |
・小規模多機能型居宅介護 ・看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス) |
施設への入所 |
・介護老人保健施設(老健) ・介護老人福祉施設(特養) ・特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム等) ・介護医療院 |
小規模な施設への入所 |
・認知症対応型共同生活介護(グループホーム) ・地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 ・地域密着型特定施設入居者生活介護 |
その他 |
・福祉用具の貸与費の支給 ・福祉用具の購入費の支給 ・住宅改修費の支給 |
※工事費別途
※(公財)生命保険文化センター「介護保障ガイド」(2024年10月改訂版)をもとに当社にて試算
・車椅子、特殊寝台、移動用リフト、ポータブルトイレ、手すり、階段昇降機を購入した場合の一例
・公的介護保険の給付対象となる場合があります。
※株式会社LIFULL senior 老人ホーム検索サイト
「LIFULL 介護」より 2024年10月31日時点の都道府県単位での平均入居別費用相場から当社にて試算(平均入居別費用相場が「不明」の9県を除く)
※費用は目安であり、地域・施設により異なります。
要介護度は7段階あり、症状が最も重いのが要介護5です。日常生活すべてにおいて介護が必要な状態のため、自宅での介護は難しく、基本的に施設へ入所する方が多くなっています。
要介護5になるおもな原因としては、脳血管疾患(脳卒中)や認知症などがあります。また、要介護4の方の症状が悪化することで要介護度が引き上げられ、要介護5に認定されるケースもあります。
要介護5の認定を受けている場合、在宅介護や施設利用、福祉用具のレンタルなど、公的介護保険のサービスの種類について利用制限はありません。費用については助成制度もあるため、上手に活用して経済的負担を少しでも軽くしましょう。
公開日:2025年5月14日