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「公的介護保険制度という言葉を聞いたことはあるけれど、具体的な内容まで知らない」という方も多いのではないでしょうか。
公的介護保険制度は介護が必要とされる人を社会全体で支える仕組みです。40歳以上の方は全員が加入対象となり、介護保険料を納めます。40歳~64歳と65歳以上では、介護保険料や納付方法などが変わるため、切り替わる時期は注意しなければなりません。
本記事では、公的介護保険制度の仕組みや対象者、介護保険料、利用可能なサービス、介護サービスを利用するまでの流れなどを解説します。
滞納期間 |
措置の内容 |
1年以上 |
介護サービスの費用をいったん全額負担します。後日、申請によって費用の9~7割分の払い戻し(償還払い)を受けられます。 |
1年6カ月以上 |
費用の全額を負担します。後日申請したとしても、9~7割の払い戻し分の一部または全部が差し止めとなり、滞納中の保険料の支払いにあてられます。 |
2年以上 |
保険料の滞納から2年以上経過すると、未納分の後払いができなくなります。また、介護サービスの利用時、保険料未納の期間に応じて費用の自己負担が1~2割の方は3割に、3割の方は4割に引き上げられます 。 |
支給限度額 |
自己負担1割 |
自己負担2割 |
自己負担3割 |
|
要支援1 |
5万320円 |
5,032円 |
1万64円 |
1万5,096円 |
要支援2 |
10万5,310円 |
1万531円 |
2万1,062円 |
3万1,593円 |
要介護1 |
16万7,650円 |
1万6,765円 |
3万3,530円 |
5万295円 |
要介護2 |
19万7,050円 |
1万9,705円 |
3万9,410円 |
5万9,115円 |
要介護3 |
27万480円 |
2万7,048円 |
5万4,096円 |
8万1,144円 |
要介護4 |
30万9,380円 |
3万938円 |
6万1,876円 |
9万2,814円 |
要介護5 |
36万2,170円 |
3万6,217円 |
7万2,434円 |
10万8,651円 |
※1単位10円として計算
※厚生労働省「サービスにかかる利用料」より
※1厚生労働省「第92回社会保障審議会介護保険部会資料」および「介護保険事業状況報告の概要(令和5年10月暫定版)」より当社推計(第1号被保険者に対する65歳以上の認定者数の割合を使用)
※2厚生労働省「令和3年度介護保険事業状況報告(年報)」
※3厚生労働省「令和3年度介護保険事業状況報告(年報)」および「第55回社会保障審議会介護保険部会資料」より当社推計
所得区分 |
自己負担限度額 |
一般 |
56万円 |
課税所得145万円以上 |
67万円 |
課税所得380万円以上 |
141万円 |
課税所得690万円以上 |
212万円 |
公的介護保険制度は、高齢者等が必要とする介護を社会全体で支え合うために欠かせない制度です。65歳以上の方で要介護・要支援認定された場合は、さまざまな介護サービスが原則1割負担(所得によっては2~3割負担)で利用できます。
少子高齢社会を迎えた今、この公的介護保険制度の利用者はより一層の増加が予想されます。介護が必要なタイミングになってから慌てないためにも、今のうちから理解を深めておきましょう。
また、公的介護保険制度で支給されるのは、介護サービスという「現物」です。用途を限定されず、現金で直接受け取りたい方は、民間の介護保険への加入も併せて検討してみてください。
公開日:2024年10月18日